減価償却費を求める計算方法はいくつかありますが、今回は200%定率法の基本的な問題を解説します。
定額法や定率法の仕訳と比べると、少し難しく感じている人も多いのではないでしょうか。
基本的な考え方は、通常の定率法と変わらないので、仕訳の仕方を一つずつ見ていきましょう。
200%定率法とは?
200%定率法とは、2012年4月1日以降に取得した固定資産に対して行う計算方法の1つです。
この200%定率法の償却率は「定額法の償却率×2」となっていることから、200%定率法と呼ばれています。
そのため、資産取得初年度の減価償却費が定額法の2倍になることから、200%定率法を採用することで、初年度の節税につながるというメリットがあるのです。
通常の定率法とは償却率が違うだけであり、計算方法は同じです。
200%定率法の減価償却による固定資産の売却 問題と解答
《問題》
さくら運送は、×5年5月31日に機械(取得原価360,000円、購入日×3年4月1日)を200,000円で売却し、代金は現金で受け取った。
尚、この機械の減価償却については、200%定率法、耐用年数10年、間接法で記帳とする。
決算は毎年3月31日の1回のみである。
《解答》
(借)機械減価償却累計額 129,600円/(貸)機械 360,000円
(借)減価償却費 7,680円
(借)現金 200,000円
(借)固定資産売却損 22,720円
要するに、持っていた機械を売った際に、その機械の価値と受け取った金額とを比較して、得したか損したか、を仕訳で表現するイメージです。
200%定率法による減価償却の計算と仕訳
《問題》
さくら運送は、×5年5月31日に機械(取得原価360,000円、購入日×3年4月1日)を200,000円で売却し、代金は現金で受け取った。
尚、この機械の減価償却については、200%定率法、耐用年数10年、間接法で記帳とする。
決算は毎年3月31日の1回のみである。
(借)機械減価償却累計額 129,600円/(貸)機械 360,000円
(借)減価償却費 7,680円
まずは、200%定率法の問題が出たら、すぐに、償却率を計算しておきます!
200%定率法の償却率=
1÷耐用年数×200%
↓
1÷10年×200%=0.2
この「償却率=0.2」を元に減価償却を計算していくため、大事な数字となります。
↓次に・・・
上の償却率を元に、定率法による減価償却を計算します
(取得原価-期首減価償却累計額)×償却率
購入日が×3年4月1日、売却日が当期の×5年5月31日 ということは、
減価償却の計算が必要な期間は、
①×3年4月1日~×4年3月31日(購入日~決算までの12ヶ月)
②×4年4月1日~×5年3月31日(前期12ヶ月)
③×5年4月1日~売却日×5年5月31日(当期首~売却日までの2ヶ月)
この3つになります。
↓順番に減価償却を計算していきます
(取得原価-期首減価償却累計額)×償却率
(360,000円-0円)×0.2=72,000円
※ここで、先に計算した償却率を掛けていきます。
※固定資産を取得した年には、期首の累計額はありません!
※この時の決算で(借)減価償却費/(貸)減価償却累計額72,000円 を仕訳済み
(取得原価-期首減価償却累計額)×償却率
(360,000円-72,000円)×0.2=57,600円
※期首の累計額は、①の前期で計上した減価償却費のことです!
※この時の決算で(借)減価償却費/(貸)減価償却累計額57,600円 を仕訳済み
①の前々期と②の前期は、各年度の決算時に「(借方)減価償却費/(貸方)減価償却累計額」の仕訳をしています。
そのため売却時には、貸方の減価償却累計額を借方にもってくることで、累計額を消します。
(借)減価償却累計額 129,600円 です。
(取得原価-期首減価償却累計額)×償却率
(360,000円-72,000円-57,600円)×0.2=46,080
※過去の累計額は全部引く!!
この46,080円は年間での金額なので、
46,080円÷12ヶ月×2ヶ月=7,680円
③の当期分は、まだ決算がきていないので、減価償却がされていません。
しかし、当期2ヶ月間は機械を使用したので、その分の価値も落とす必要があります。
(借)減価償却費 7,680円 です。
↓減価償却をまとめると・・・
(借)機械減価償却累計額 129,600円
(借)減価償却費 7,680円
となります。
↓貸方は・・・?
機械を売却したということは、資産の減少になるので、貸方に機械がきます。
また、
金額は、機械の取得原価です。
↓ここまでの仕訳をまとめると・・・
(借)機械減価償却累計額 129,600円/(貸)機械 360,000円
(借)減価償却費 7,680円
となります。
まだ、左右の金額が一致していませんね!
固定資産売却損益を求める仕訳
《問題》
さくら運送は、×5年5月31日に機械(取得原価360,000円、購入日×3年4月1日)を200,000円で売却し、代金は現金で受け取った。
尚、この機械の減価償却については、200%定率法、耐用年数10年、間接法で記帳とする。
決算は毎年3月31日の1回のみである。
↓ここまでの仕訳
(借)機械減価償却累計額 129,600円/(貸)機械 360,000円
(借)減価償却費 7,680円
↓受け取った対価は・・・?
問題文に「機械を200,000円で売却し、代金は現金で受け取った」とあるので、資産の増加として現金を仕訳に追加します。
(借)機械減価償却累計額 129,600円/(貸)機械 360,000円
(借)減価償却費 7,680円
(借)現金 200,000円
※問題に「機械を200,000円で売却」とあるので、(貸方)機械 200,000円 の仕訳にしそうですがそれは間違いです!
あくまで、売却したのは 元々360,000円の価値があった機械 であり、その対価として受け取った金額が200,000円です。
固定資産を売却した際には、取得原価を減少させる と覚えておきましょう!
↓固定資産売却損益を計算
元々360,000円の価値があった機械ですが、自分が使用した期間の価値は減少しています。
それが、減価償却累計額 と 減価償却費 です。
ということは、
機械を売却する時点で、その機械の価値は 222,720円 ということです。
(360,000円-129,600円-7,680円=222,720円)
222,720円の価値がある機械に対して、受け取った現金は200,000円 です。
ということは、
200,000円-222,720円=22,720円の損 ということになります。
この22,720円が 固定資産売却損 です。
《解答》
(借)機械減価償却累計額 129,600円/(貸)機械 360,000円
(借)減価償却費 7,680円
(借)現金 200,000円
(借)固定資産売却損 22,720円
※固定資産を売却した時の仕訳では、必ず、固定資産売却損 か 固定資産売却益 がでます!
200%定率法の減価償却による固定資産の売却 まとめ
今回は、200%定率法による減価償却の計算方法を中心に解説させていただきました。
通常の定率法と異なる点は、最初に「1÷耐用年数×200%」の計算式で償却率を計算しておくことです。
償却率さえ計算しておけば、あとは、通常の定率法と同じです。
200%定率法の問題が出たら、「1÷耐用年数×200%=償却率」を覚えておきましょう。
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