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オペレーティング・リース取引による仕訳の仕方を初学者向けに解説!(商業簿記2級)

2級オペレーティング・リース取引の仕訳の仕方を初学者向けに解説 商業簿記2級

商業簿記2級の問題の中でも、リース取引については種類がいくつか出てくるため、混乱している人も多いのではないでしょうか。

今回はオペレーティング・リース取引について、仕訳の仕方を初学者向けに解説していきます。

オペレーティング・リース取引は、簿記2級で学習するリース取引の中でも一番簡単な取引です。

分かりやすくかみ砕いて解説していきたいと思います。

リース取引の種類(商業簿記2級)

リース取引とは

リース取引は一般的に、貸し手(リース会社)と借り手(企業や個人)の間で行われる取引です。
借り手は、物件(モノ)を自社で購入するのではなくリースにすることで「設備を導入する時の初期費用がかからない」「コストを把握しやすい」「設備の入れ替えが楽である」などのメリットがあります。
リース期間中、物件(モノ)の借り手は、約束した期間(リース期間)、約束した料金(リース料)を貸し手に支払うことで、
契約を遂行します。

簿記2級で学習するリース取引には、主に3種類あります。
①ファイナンス・リース取引(利子込み法)
②ファイナンス・リース取引(利子抜き法)
オペレーティング・リース取引 ←※今回はこの取引を解説!


①②のファイナンス・リース取引とは

実質的に物件(モノ)の所有権が借り手に移転するような取引のことを指し、通常の売買取引と同様の会計処理となります。
借り手はリース期間中にその費用をリース会社に支払いますが、リース料は物件の購入価格にほぼ相当するため、実質的に物件を購入したのと同じ経済的な意味を持ちます。
そのため、簿記の上では、ファイナンスリースは「リース資産」として借り手の貸借対照表に計上され、その減価償却も行います。
また、リース料の支払いには、元本に利息を含める利子込み法と、元本に利息を含めない利子抜き法があります。


↓今回は、この③オペレーティング・リース取引について、問題例を元に仕訳の仕方を解説していきます。

③のオペレーティング・リース取引とは

その物件(モノ)を借りているだけの取引です。
いわば、レンタルショップでCDや本などを借りるのと同じであり、借りている期間だけ料金が発生します。
所有権は貸し手側にあります。

オペレーティング・リース取引 の問題と解答

《問題》
×2年9月1日に、オペレーティング・リース取引に該当する契約を締結し、備品を取得した。
リース期間は5年、年間リース料は30,000円(毎年8月31日に手形で支払う)。
決算日は毎年3月31日の1回である。
下記の日付の仕訳をしなさい。

①×2年9月1日(リース契約日)
②×3年3月31日(決算日)
③×3年4月1日(翌期首)
④×3年8月31日(リース料金支払日)

《回答》
(リース契約日)×2年9月1日
なし!!

(決算日)×3年3月31日
(借)支払リース料 17,500円/(貸)未払リース料 17,500円

(翌期首)×3年4月1日
(借)未払リース料 17,500円/(貸)支払リース料 17,500円

(リース料金支払日)×3年8月31日
支払リース料 30,000円/当座預金 30,000円

①オペレーティング・リース取引における リース契約日の仕訳

《問題》
×2年9月1日に、オペレーティング・リース取引に該当する契約を締結し、備品を取得した。
リース期間は5年、年間リース料は30,000円(毎年8月31日に手形で支払う)。
決算日は毎年3月31日の1回である。

《回答》
(リース契約日)×2年9月1日
なし!!

オペレーティング・リース取引の場合、その所有権は貸し手側にあります。

そのため、モノを借りているだけの借り手側が 資産を計上するのはおかしいです。

レンタルCD屋さんでCDを借りてきて、自分のモノになったかのように帳簿を付けるようなものです。

なので、仕訳は必要ありません!

ちなみに、ファイナンス・リース取引の場合は、モノの所有権が借り手側になるので、資産の計上や減価償却が必要になってきます。

②オペレーティング・リース取引における 決算日の仕訳

《問題》
×2年9月1日に、オペレーティング・リース取引に該当する契約を締結し、備品を取得した。
リース期間は5年、年間リース料は30,000円(毎年8月31日に手形で支払う)。
決算日は毎年3月31日の1回である。

(決算日)×3年3月31日
(借)支払リース料 17,500円/(貸)未払リース料 17,500円

本問題では、リース料支払日 と 決算日 が異なる点を理解しましょう。

例えば、リース料支払日 と 決算日 が両方とも3月31日であれば、深く考える必要はありません。
3月31日に「支払リース料/当座預金」と支払日の仕訳をすればいいだけであり、決算や翌期首の仕訳は必要ないので簡単です。


しかし、本問題では、リース料支払日 と 決算日 が違います。


↓なので・・・

決算日までのリース料を、一旦、計上する必要があります。(発生主義会計)

発生主義会計

発生主義会計とは、金銭のやり取りではなく、取引の発生に合わせて収益や費用を計上することをいいます。
・商品を販売する→まだお金はもらってないけど、売上を計上する
・商品を仕入れる→まだお金は払ってないけど、仕入を計上する
このような感じで、実質的な金銭のやりとりとは関係なく、取引が行われた時点の日付で計上することを発生主義会計といいます。

↓この発生主義を元に考えると・・・

契約日(×2年9月1日)~リース料支払日(×3年8月31日)までの間に決算があります。

決算を挟む場合には、決算日で一旦、リース料を支払ったように計上する必要があります。

支払いはまだだけど、決算日までのサービスは受けている訳です。

当期分のリース料は、当期分に一旦支払ったようにしましょう!ということです。


↓要するに・・・

「契約日~決算日まで」を考えるのです。

契約日~決算日まで は、9月1日~3月31日 なので、7ヶ月です。

年間リース料が30,000円なので、

年間30,000円÷12ヶ月×7ヶ月=17,500円 になります。


↓借方の勘定科目は・・・?

当期分のリース料を一旦支払ったようにするので、普通に支払リース料(費用)が借方にきます。


↓貸方の勘定科目は・・・?

実際に支払ったわけではないので、貸方は、現金や当座預金ではありません。

未払リース料 とうい経過勘定の負債項目になります。

「未払=まだ払ってない」ということですね。

帳簿上は一旦、支払ったように計上するけど(支払リース料)、実際には払っていない(未払リース料)という仕訳です。



↓よって、決算日の仕訳は・・・

(借)支払リース料 17,500円/(貸)未払リース料 17,500円

となりました。

③オペレーティング・リース取引における 翌期首の仕訳

《問題》
×2年9月1日に、オペレーティング・リース取引に該当する契約を締結し、備品を取得した。
リース期間は5年、年間リース料は30,000円(毎年8月31日に手形で支払う)。
決算日は毎年3月31日の1回である。

(翌期首)×3年4月1日
(借)未払リース料 17,500円/(貸)支払リース料 17,500円

前期の決算時(×3年3月31日)に、未払リース料を計上しましたね。

実際には支払っていないけど、帳簿上、一旦支払ったようにしたのです。

この前期末の未払リース料は、期首には元に戻す必要があります!

これを「再振替仕訳」といいます。

前期末 → 実際には払ってないけど、払ったようにする
当期首 → 払っていない元の状態に戻す

当期の8月31日には、過去1年分の支払日がまたやってくるため、前期分を払っていない状態に戻しておかないと、帳簿上、リース料金を払いすぎる計算になってしまうのです。

再振替仕訳は、前期末の逆仕訳をします。


↓よって翌期首の仕訳は・・・

(借)未払リース料 17,500円/(貸)支払リース料 17,500円

となります。

④オペレーティング・リース取引における リース料支払日の仕訳

《問題》
×2年9月1日に、オペレーティング・リース取引に該当する契約を締結し、備品を取得した。
リース期間は5年、年間リース料は30,000円(毎年8月31日に手形で支払う)。
決算日は毎年3月31日の1回である。

(リース料金支払日)×3年8月31日
支払リース料 30,000円/当座預金 30,000円

最後に、リース料金を支払った時の仕訳を考えてみます。

↓勘定科目について

リース料を払ったので、借方は 支払リース料(費用)です。

手形で払ったので、貸方は 当座預金(資産の減少)となります。


↓金額は・・・?

金額は、実際に支払った年間のリース料30,000円でOKです。

ここで、不思議に思った人もいるのではないでしょうか。
30,000円は1年分(9/1~8/31)であり、前期7ヶ月分 と 当期5ヶ月分 を含めた金額なので、月割り計算が必要なのではないか、と。
いいえ、必要ありません!
そのために、期首に再振替仕訳をしたのです。
期首に行った仕訳「(貸方)支払リース料17,500円」は、この調整をするための仕訳であるともいえます。

では、8月31日時点での「支払リース料」の金額を計算してみま

↓帳簿上
(4月1日)△17,500円+(8月31日)30,000円 = 12,500円

↓実際の月割り計算
年間30,000円÷12ヶ月×5ヶ月 = 12,500円

一致しましたね。

結局、支払リース料の調整は期首と期末で行うため、支払日時点の金額は年間リース料をそのまま仕訳すればいいのです。

↓よって、支払日の仕訳は・・・

(借)支払リース料 30,000円/(貸)当座預金 30,000円

となります。

オペレーティング・リース取引 まとめ

オペレーティング・リース取引は、物件(モノ)を借りたように処理をするので、仕訳の仕方としては簡単です。

商業簿記2級の初学者の方は、ファイナンス・リース取引よりもオペレーティング・リース取引を先に学習することをオススメします。

2級取得目指してがんばりましょー!!^^

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